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2016.9.14.Wed

「赤シャツ=横地石太郎」説

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もうすぐNHKで「夏目漱石の妻」というドラマが始まると知り、そういえば今年の正月に放映された二宮和也版「坊っちゃん」が録画したままになっていたことを思い出しようやく視聴。二宮和也はじめ各キャストの絶妙な配役と好演が光り、おおいに楽しめました。特に「赤シャツ」役に及川光博とかハマりすぎかと。

その「赤シャツ」ですが、物語の舞台である愛媛県尋常中学校(松山中学校)で当時、教頭を務めていた横地石太郎がモデルとされています。この石太郎は実は旧金沢藩出身です。英国留学から帰国した前田家当主利嗣の学友に選ばれ上京、本郷前田邸内の学問所から開成学校へと進み、東京帝国大学理学部応用化学科を卒業した俊英でした。神戸・京都・鹿児島などで教職を歴任し愛媛県尋常中学校では教頭に就任、そこに英語教師として夏目金之助(漱石)が赴任してきたのでした。

漱石が小説「坊っちゃん」を発表した後、劇中で悪役として描かれる「赤シャツ」のモデルが自分だと指摘されると、石太郎は憤慨して否定したといいます。たしかに石太郎は当時赤シャツを愛用していたようですが、そもそもその頃の流行であって、赤シャツを着ていた教師は他にも何人もいたのだそうです。それに劇中の「赤シャツ」は帝大出の「文学士」という設定であり、化学科の石太郎とは異なります。むしろ漱石こそが帝大出の「文学士」であり、後に本人も「赤シャツは文学士である俺のことだ」とうそぶいたとか。というわけで、現在では「赤シャツ=横地石太郎」説は以前より後退しているらしいです。

石太郎は間もなく松山中学校で校長に就任、一方で当地の古代出土物研究に励み、愛媛の考古学の先達としてその発展に大いに寄与しました。その後は山口高等商業学校の校長も務め上げ、誠実な教育者であり、優秀な研究者であったそうです。

…というようなことが、たぶん、現在「金沢ふるさと偉人館」で開催中の企画展「『坊つちやん』に登場する赤シャツのモデル? 横地石太郎」で紹介されてるんじゃないかなあ…と思います。

金沢ふるさと偉人館 企画展
「『坊つちやん』に登場する赤シャツのモデル? 横地石太郎」
http://www.kanazawa-museum.jp/ijin/project/index.html

160910_yokodi

会期は2016年9月10日(土)から2016年11月27日(日)まで。会期中無休。
開館時間は午前9時30分から午後5時。入館は午後4時30分まで。


…金沢市広報か。


(そういうわけじゃありません)


【参考】
当企画展では、坊っちゃんのモデルとされる元数学教師の弘中又一、赤シャツとされた金沢市出身の横地石太郎がそれぞれ書き込みをした「書込本」も展示してあるそうです。
モデルは?「書入本」発見 漱石研究の第一級史料:石川:中日新聞(CHUNICHI Web)

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